2026年9月30日、簗和生(やな・かずお)農林水産相をめぐる「予算を大幅にカットした」とされる発言が報じられ、注目を集めています。
ニュースを見て、
「簗和生さんは何を言ったの?」
「本当に自治体の予算を減らしたの?」
「そもそも国会議員がそんなことできるの?」
と疑問に思った人も多いのではないでしょうか。
今回の報道では、実際に自治体への交付金の内示額が前年より大きく減っていることも明らかになっています。
ただし、「予算が減った」ことと「簗氏の働きかけによって減った」ことは分けて考える必要があります。
この記事では、簗氏が何を発言したと報じられているのか、実際の予算はどうなっているのか、国土交通省や簗氏本人はどう説明しているのかを分かりやすく整理します。
簗和生の「予算大幅カット」発言とは?
2026年9月30日、デイリー新潮の報道で、簗和生氏が2026年5月24日に開かれた自民党大田原支部の非公開会合で行ったとされる発言が取り上げられました。
報道によると、簗氏は栃木県の那須烏山市と那珂川町の道路予算について「大幅にカットをしました」という趣旨の発言をしたとされています。
さらに、自民党議員に必要な予算を要望しているところへ多く配分するのは当然だという趣旨の発言もあったと報じられています。
背景にあるのが、2026年2月に行われた衆院選です。
簗氏が出馬した栃木3区では保守分裂となり、簗氏は無所属の渡邊真太朗氏に小選挙区で敗れ、比例代表で復活当選しました。
そして報道によると、那須烏山市や那珂川町などの首長は、この選挙で渡邊氏を支援していました。
そのため今回の発言が、
「選挙で自身を支援しなかった自治体の予算を減らした、という意味なのか?」
と受け止められ、注目されることになったわけです。
那須烏山市と那珂川町の予算は本当に減った?
では、実際の予算はどうなっていたのでしょうか。
デイリー新潮は両自治体に取材し、「社会資本整備総合交付金」の内示額を確認しています。
報道によると、那珂川町では令和8年度の要望額が7,208万円だったのに対し、国交省からの内示額は2,262万4,000円。
前年度の内示額4,930万2,000円と比べると、約54%減となっています。
一方、那須烏山市では、同交付金の「とちぎの道づくり」という項目について、令和8年度の要望額4,783万6,000円に対し、内示額は2,426万7,000円だったとされています。
こちらも前年の内示額と比べて約63%減だったと報じられています。
つまり、両自治体への該当する交付金の内示額が前年より大幅に減っていることは、今回の報道で示されています。
ただし、ここで注意したいポイントがあります。
予算減少は簗和生氏の働きかけ?国交省は否定
今回のニュースを理解するうえで、最も重要なのがこの部分です。
予算が実際に減っているからといって、それが簗氏の働きかけによるものだったとは限りません。
デイリー新潮の取材に対し、国土交通省は、簗氏からの働きかけによって配分額を変更した事実はないと回答しています。
現時点で分かっていることを整理すると、
- 簗氏が「予算を大幅にカットした」という趣旨の発言をしたと報じられている
- 那須烏山市と那珂川町への該当交付金の内示額は実際に前年より減っている
- 一方、国交省は簗氏の働きかけによる配分変更を否定している
という状況です。
つまり、「予算が減った」という事実と、「簗氏が働きかけて予算を減らした」という因果関係は別の話として見る必要があります。
簗和生氏本人は何と説明している?
簗氏本人も今回の件について取材を受けています。
デイリー新潮が予算を減らしたのかと尋ねたところ、簗氏は、自分たちはそうしたことができる立場ではなく、行政が行うことだという趣旨の説明をしています。
また、「大幅にカットした」という趣旨の発言が音声に残っていると指摘されたことについては、「覚えてない」と答えたと報じられています。
このため、現時点では簗氏本人も「自分が予算を減らした」と認めているわけではありません。
官房長官も言及!簗和生氏から報告を受ける
報道が出た9月30日午後には、官房長官の記者会見でも今回の件について質問が出ました。
時事通信の報道によると、木原稔官房長官は、個々の政治家の発言について政府としてコメントすることは控えるとしたうえで、一般論として、政治活動に関する事柄については、それぞれの政治家の責任で必要に応じて対応すべきだという趣旨の見解を示しました。
また、今回の報道について簗氏から報告を受けていることも明らかにしています。
昼に報道された内容が、その日のうちに官房長官会見でも取り上げられたことで、さらに注目が集まっています。
簗和生氏の発言は何が問題になっている?
今回問題視されているのは、単に自治体への予算が減ったことではありません。
焦点となっているのは、選挙で自身を支援しなかった自治体について、簗氏が自ら「予算を大幅にカットした」という趣旨の発言をしたと報じられていることです。
もし政治的な支援の有無によって公共事業の予算配分が左右されたのであれば、大きな問題になります。
しかし一方で、国交省は簗氏からの働きかけによって配分額を変更した事実はないと説明しています。
そのため、2026年9月30日時点では、
「簗氏が選挙で支援しなかった自治体への予算を実際に減らした」と断定できる状況ではありません。
簗氏の発言がどのような意図によるものだったのか、実際の交付金減額との関係があるのかなど、今後の説明や続報が注目されます。
まとめ
今回は、簗和生氏をめぐる「予算大幅カット」発言について整理しました。
報道によると、簗氏は2026年5月の自民党支部の会合で、那須烏山市と那珂川町の道路予算を「大幅にカットした」という趣旨の発言をしたとされています。
実際に、両自治体への該当交付金の内示額は前年より大きく減っています。
しかし、国交省は簗氏からの働きかけによって配分額を変更した事実はないと回答しています。
簗氏本人も、自分たちはそうしたことができる立場ではないという趣旨の説明をしています。
そのため今回のニュースを見るうえで大切なのは、「予算が減った」という事実と、「簗氏の働きかけによって予算が減った」という話を混同しないことです。
報道が出たばかりということもあり、今後新たな説明や事実関係が明らかになる可能性もあります。


コメント