NHKドラマ「舟を編む〜私、辞書つくります〜」が、静かに、でも確かに多くの視聴者の心に“言葉”を刻みながら最終回を迎えました。
原作や映画、アニメでも愛されてきたこの物語が、今回のドラマ版ではまた違った形で、多くの共感と感動を呼んでいます。
SNSには、涙をこぼしながら見届けたという声や、「紙の辞書が欲しくなった」という投稿があふれ、
それぞれの人の心に“言葉と向き合う時間”が生まれていたことが伝わってきました。
この記事では、第10話(最終回)のあらすじ、キャスト情報、SNSでの感想をまとめてお届けします。
舟を編む(NHKドラマ)第10話(最終回)のあらすじ(ネタバレ含む)
📖今夜10時!
ドラマ10【#舟を編む 〜私、辞書つくります〜】
十数年の時をかけた辞書作りは、彼らに何をもたらすのでしょうか。
原作とは異なる最終回、どうか一緒に見届けてください。🔻あらすじや場面写真は公式HPでhttps://t.co/Gnq9MFvBsl pic.twitter.com/lM2qbayaxT
— NHKドラマ (@nhk_dramas) August 19, 2025
「大渡海」の校了直前、松本先生(柴田恭兵)が入院。編集部のメンバーたちは、またすぐ元気な姿を見られると信じていた。だがその矢先、世界は新型コロナウイルスのパンデミックに見舞われ、社会も日常も一変してしまう。
そんな中、馬締(野田洋次郎)はコロナ禍で生まれた多くの新しい言葉に気づき、それらを辞書に収録すべきではないかと編集部に問いかける。しかし、刊行スケジュールは逼迫しており、収録を目指すには大きなハードルが立ちはだかっていた。
その頃、編集部に松本先生の妻(鷲尾真知子)が差し入れを届けにやって来る。その中には、松本先生が病床で記録していた“コロナ関連の新語”の用例採集カードが入っていた。松本先生の想いに応えるべく、編集部は紙業者・宮本(矢本悠馬)の協力を得て、印刷スケジュールを再調整。再び全員が心を一つにし、辞書完成に向けて走り出す。
ついに「大渡海」は予定どおり刊行。出版披露パーティーでは、リモートで松本先生が復活し、編集部のメンバー一人ひとりにあたたかい祝辞を贈る感動の場面も――。
一方、馬締の妻・香具矢(美村里江)が営む小料理屋「月の裏」はコロナ禍の影響で閉店に。彼女は京都での仕事の誘いを受けるが、馬締は「行かないでほしい」と胸の内を明かす。そんな彼に、みどり(池田エライザ)は「距離に負けてしまうんですか?」と背中を押す。馬締は想いを言葉にし、香具矢に「行ってらっしゃい。毎日手紙書きます」と送り出す。
時は流れ、2024年春。香具矢も京都での仕事を終え、東京に戻ってくることに。
辞書編集部は次なる辞書制作に向けて、新たな一歩を踏み出していた。
みどりたちの”舟を編む”旅が再び始まっていく――。
舟を編む(NHKドラマ)第10話(最終回)の主なキャスト
・岸辺みどり(池田エライザ)
ファッション誌から辞書編集部に異動した主人公。失恋を経て少しずつ辞書の世界にのめり込む。
・馬締光也(野田洋次郎)
辞書編集部主任。物静かで不器用ながら、言葉への情熱は人一倍。
・西岡正志演(向井理)
宣伝部で元・辞書編集部員。馬締の唯一の友達。・。
・松本朋佑(柴田恭兵)
日本語学者。「大渡海」の監修を務める辞書の鬼。
・荒木公平(岩松了)
元・辞書編集部で現在は社外編集。馬締を辞書の世界に引き入れた人物。
・佐々木薫(渡辺真起子)
編集部の契約社員。細かな事務作業を担う縁の下の力持ち。
・天童充(前田旺志郎)
大学院修士課程の学生で編集部のアルバイト。若さと冷静さを兼ね備えた存在。
・香具矢(美村里江)
馬締の妻で、小料理屋「月の裏」の板前。現在は早雲荘で暮らしている。
・宮本慎一郎(矢本悠馬)
製紙企業「あけぼの製紙」の用紙担当。
・ハルガスミ(柄本時生)
超人気ブックデザイナー。「大渡海」の装丁オファーを受ける。
・松本千鶴子 (鷲尾真知子)
松本先生の妻。
・五十嵐十三( 堤真一)
玄武書房の代表取締役社長。経営を立て直す為に新しく就任。
舟を編む(NHKドラマ)第10話(最終回)のSNS感想まとめ
今回の第10話(最終回)も、放送後にはSNSでさまざまな感想が投稿されていました。
その中の印象的な声を紹介していきますね!
視聴者の心に“言葉”が届いた——「舟を編む」最終回に涙
多くの人が「最終回で泣いた」と投稿していて、感情を揺さぶるラストが強く印象に残ったことがわかります。
特に松本先生にまつわる描写への反響が多く、
「松本先生が子ども時代の天童くんを覚えていたのが胸熱」
「校了間近に病とコロナが立ちはだかっても諦めない姿勢が最高」
「先生がご存命だった改変が本当に良かった」
など、“辞書編纂”という地味なテーマの中に込められた人間ドラマの重みに、多くの視聴者が心動かされた様子。
中には哲学的な感想も多く、言葉と向き合う物語の本質が、しっかり伝わっていたことが伺えます。
「紙の辞書が欲しくなった」──ドラマを超えた“実体験”への波及
このドラマを観て辞書を買った、欲しくなったという声がとにかく多かったです。
「岩波国語辞典を新調した」
「広辞苑はあったけど、初めて自分の辞書を選びたい」
「DVD BOXが“大渡海”デザインなの泣いた。欲しすぎる」
といった投稿からもわかる通り、「舟を編む」は物語を超えて“自分も辞書を感じたくなる”ような体験を促したようです。
視聴者自身が“言葉”や“記録”といったテーマを現実に持ち帰っているのが印象的で、まさに良質なドラマの力は偉大ですね。
原作・映画・アニメを知っていても「ドラマ版が一番」という声も続々
原作や過去の映画・アニメ版と比較しても、ドラマ版への評価は非常に高いものがありました。
「原作よりも人物描写が温かくて、引き込まれて全部見た」
「映画は雰囲気、ドラマはキャストが最高」
「改変に否定的だったけど、これは号泣した。いい意味で裏切られた」
といった声もあり、作品に対する“肯定と迷いの両方”がリアルに語られているのが、SNSの生々しい魅力。
最終的には「原作も映画もドラマも全部素晴らしかった」「また本棚の原作を読みたくなった」と、良い循環を生んでいることが伝わってきました。
おわりに
「舟を編む〜私、辞書つくります〜」のドラマ版、とうとう幕を下ろしました。
最初はそこまで期待せずに見始めた人も多かったようですが、放送を重ねるごとに、じわじわと心をつかまれていく。そんな静かな熱狂を巻き起こした作品だったと思います。
印象的だったのは、最終回で語られた言葉——
「生きることは、変わること。」
変化を恐れたり、拒んだりしてしまう日常のなかで、この一言がふと心に引っかかる。
ドラマを見終えた今でも、どこか人生の大事な場面で思い出せそうな“心の引き出し”にそっとしまっておきたい名言でした。
また、ドラマ中にさりげなく描かれたコロナ禍の風景も印象的でした。
マスク越しの会話、控えめな外出、閉まっていくお店たち…少し前のことなのに、どこか遠い昔のように感じてしまう。
でも、それも確かに私たちの一部だったと、思い出させてくれました。
そして何より、この作品が「言葉に向き合う時間」そのものを視聴者に与えてくれたこと。
NHKだからこそのCMのない静けさが、作品世界とぴったり重なっていて、どっぷり浸れる時間になったのではないでしょうか。
池田エライザさんはじめ、全キャストが丁寧に“辞書という舟”を編み上げてくれたこのドラマ。
続編があってほしいような、でもこのままそっと終わってほしいような…そんな複雑で温かい余韻を残してくれました。
まずは「この素晴らしいドラマを届けてくれて、ありがとうございました」と言いたいです😭(ティッシュ無くなりました)
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