2025年5月28日、大相撲界に新たな歴史が刻まれる――。
大関・大の里が、わずか13場所で横綱に昇進することが事実上決定した。
これは昭和以降最速での昇進であり、文字通り“記録ずくめ”の快進撃だ。
本記事では、大の里がどれほどすごい存在なのか、そしてその裏にある努力や人柄についても丁寧に解説していく。
13場所で横綱へ!記録ずくめのスピード出世
<#大の里 一夜明け会見>
令和7年五月場所で4回目の優勝を果たした大の里。
二所ノ関部屋で一夜明け会見を行いました。 #sumo #相撲 #五月場所 #夏場所 #優勝 pic.twitter.com/MZdkOx36L0— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) May 26, 2025
大の里の初土俵は2023年5月場所だったが、
- 幕下十枚目からスタートして6勝1敗
- 幕下三枚目で勝ち越し
- 十両昇進後も12勝3敗と快進撃
- 入幕後は負け越し一度もなく、大関・横綱の座へ
という、異例のスピードで番付を駆け上がってきた。
初土俵から横綱昇進までの戦績一覧
初土俵~横綱昇進までの戦績と番付を紹介します。
【2023年】
5月場所 | 幕下十枚目 | 6勝1敗 |
7月場所 | 幕下三枚目 | 4勝3敗 |
9月場所 | 十両十四枚目 | 12勝3敗 |
11月場所 | 十両五枚目 | 12勝3敗 |
【2024年】
1月場所 | 前頭十五枚目 | 11勝4敗 |
3月場所 | 前頭五枚目 | 11勝4敗 |
5月場所 | 小結 | 12勝3敗【優勝】 |
7月場所 | 関脇 | 9勝6敗 |
9月場所 | 関脇 | 13勝2敗【優勝】 |
11月場所 | 大関 | 9勝6敗 |
【2025年】
1月場所 | 大関 | 10勝5敗 |
3月場所 | 大関 | 12勝3敗【優勝】 |
5月場所 | 大関 | 14勝1敗【優勝】 |
史上最速の記録づくし!その内容とは?
特筆すべきは、次のような記録の数々である:
- 入門からわずか13場所で横綱昇進(史上最速)
- 入幕から 9場所で横綱昇進(これも史上最速)
- 負け越しゼロでの横綱昇進(史上初)
- 8年ぶりの日本出身横綱(前回は師匠・稀勢の里)
さらに、2025年夏場所(5月11日〜25日)では14勝1敗で3度目の幕内優勝を果たした。

そうそうたる名横綱ばかり!
レジェンドたちの記録を大の里は大幅に更新したのね
横綱昇進が文句なしだった理由
2025年5月26日、横綱審議委員会が行われたが、
会議はわずか6分で終了。満場一致で横綱昇進を推薦。
という異例の速さで決定が下された。
理由は明白。
大の里は“番付通りの強さ”をただ示すだけではなく、
☑️圧力ある全身の相撲
☑️プレッシャーの中で堂々とやり抜いた姿
など、“横綱にふさわしい資質”が十分にあると評価されたためだ。
相撲一筋の成長ストーリー
大の里こと中村泰輝さんは、石川県津幡町出身。
幼少期から体格に恵まれていたが、
小学生時代は石川県内で目立つ存在ではなかった。
しかし、
- 小学6年生で相撲留学を決断し、新潟の能生中学へ
- 高校も新潟県立海洋高校へ進学し、基礎を徹底的に叩き込む
- 朝5時からの稽古、100番相撲、相撲動画での研究も欠かさない
- 日本体育大学でもストイックな稽古と分析を続ける
という、“努力と情熱の人”だった。
恩師の田海哲也さんは、
「疑問が湧けば質問攻め。強くなりたい気持ちは人一倍」
と語っている(朝日新聞2024年5月24日より)
師匠・稀勢の里との関係も特別
大の里が所属する二所ノ関部屋は、元横綱・稀勢の里が率いる。
親方との間には、強い信頼関係と師弟愛がある。
✅自ら親方と稽古でぶつかる(直近の稽古では大の里が8勝2敗)
✅力士としての心構え・礼儀・品格を徹底的に学ぶ
親方との稽古は“自分のバロメーター”としており、
技術だけでなく精神面での成長を支えているという。
幅広い世代から愛される“令和の怪物”
SNSでもファンからはこんな声が上がっている:
> 「相撲界の大谷翔平が現れた」
> 「100年に一人の逸材」
> 「貴乃花以来の大横綱になってほしい」
その一方で、大の里の魅力は“強さ”だけではない。
💎礼儀正しく、謙虚で、子どもファンも多い
💎 喜怒哀楽を土俵で出さない“品格”も備える
💎 高校までは特に目立つ存在でなかったが、努力で道を切り拓いた
こうした人間味もまた、多くの支持を集めている理由だ。
今後の予定と注目ポイント
📅 5月28日:臨時理事会&番付編成会議 → 昇進正式決定
📅5月29日:土俵入りの練習
📅 5月30日:明治神宮にて奉納土俵入り
横綱昇進の口上では、2024年の大関昇進時に語った:
> 「唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」
をさらに上回る言葉が期待されている。
まとめ
大の里は“史上最速”という記録だけではなく、
その背景にある地道な努力、強い信念、そして人間的な魅力が人々を惹きつけてやまない。
令和の怪物は、まさに今、相撲界の新しい時代を切り拓こうとしている。
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