NHKドラマ『舟を編む〜私、辞書つくります〜』第4話では、辞書編集部の作業がいよいよ本格化。
用紙の選定、図版の見直し、スケジュール管理──
一つひとつの作業が丁寧に描かれる中、視聴者の心を大きく揺さぶったのは、“イラストレーター・夏川親子”のエピソードでした。
地味だけど、静かに沁みてくる。
まるで辞書の紙をめくるように、じわじわと物語が染みてくる。
今回も「なんか好き」「知らぬ間に泣いてた」という声が多数。
この記事では、第4話のあらすじ(ネタバレ含む)、キャスト、SNS上の感想を紹介していきます!
舟を編む(NHKドラマ)第4話のあらすじ(ネタバレ含む)
📖第4話は7/8(火)夜10時
ドラマ10【#舟を編む】
次回は #戸塚純貴 さんが登場します!🔻あらすじや場面写真は公式HPでhttps://t.co/8Qt3N2tzyl
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— NHKドラマ (@nhk_dramas) July 5, 2025
紙づくりの担当となったみどり(池田エライザ)は、宮本(矢本悠馬)と共に「究極の紙」の完成に挑む。2人は打ち合わせ終わりに香具矢(美村里江)の店「月の裏」で食事をするなど、徐々に親睦を深めていく。
一方で「大渡海」の編纂作業は、図版の再検討へ。
「河童が徳利を持っているのはおかしい」との指摘により、該当の挿絵を描き直す必要が生じるが、イラストを担当した画家(肥後 克広)は既に他界していた。
みどりと馬締(野田洋次郎)は、亡き画家の息子・夏川颯太(戸塚純貴)を訪ね、後継としての作業を依頼する。
颯太は「父にはこだわりなんて全くなかった」と、どこか突き放したような口ぶりを見せるが、馬締は伝える——
「強いこだわりを持つ方には、辞書の図版はお願いできません。でも、お父様の描いた絵は、この辞書が存続する限り、生き続けるんです」と。
やがてみどりは、父の遺影が“横顔”であることに気付く。正面の写真が見つからず、息子が生まれた時に微笑みながら嬉しそうに抱く父の写真を切り取ったものだという。
その赤ん坊の髪は天然パーマ気味だった。
奇しくも以前、図版検討会議で「赤ちゃんの挿絵がなぜ天然パーマなのか」が議題となったばかり。
息子が「こだわりはなかった」と語った父は、実は、こだわっていた。
愛する息子の特徴を、イラストの中にさりげなく残していたのだ。
後日、息子のもとに当時描かれた“天然パーマの赤ちゃん”の図版データが届く。
それを見た颯太は、心が震え、亡き父の深い愛情に気づき、静かに涙を流すのだった。
舟を編む(NHKドラマ)第4話の主なキャスト
・岸辺みどり(池田エライザ)
ファッション誌から辞書編集部に異動した主人公。失恋を経て少しずつ辞書の世界にのめり込む。
・馬締光也(野田洋次郎)
辞書編集部主任。物静かで不器用ながら、言葉への情熱は人一倍。
・夏川実( 肥後克広)
「大渡海」の挿絵を担当する画家。2年前に死去。
・夏川颯太( 戸塚純貴、※子供時代は白鳥廉)
実の息子。画家。編集部の求めに応じて父親のイラストを修正する。
・西岡正志(向井理)
元・辞書編集部員で、現在は宣伝広告部に所属。
・松本朋佑(柴田恭兵)
日本語学者。「大渡海」の監修を務める辞書の鬼。
・荒木公平(岩松了)
元・辞書編集部で現在は社外編集。馬締を辞書の世界に引き入れた人物。
・佐々木薫(渡辺真起子)
編集部の契約社員。細かな事務作業を担う縁の下の力持ち。
・天童充(前田旺志郎)
大学院修士課程の学生で編集部のアルバイト。若さと冷静さを兼ね備えた存在。
・香具矢(美村里江)
馬締の妻で、小料理屋「月の裏」の板前。現在は早雲荘で暮らしている。
舟を編む(NHKドラマ)第4話のSNS感想まとめ
今回の第4話も、放送後にはSNSでさまざまな感想が投稿されていました。
その中の印象的な声を紹介していきますね!
「夏川父子のエピソードに涙…」感動の声
「あの“天然パーマの赤ちゃん”の図版がまさかあんな伏線になるなんて…泣いた」
「お父さん、全然“こだわりのない人”ちゃうやん…こだわりまくりやん…」
「息子さんの涙、めちゃくちゃもらい泣きした」
みどり&宮本の不器用コンビにじんわり応援の声
「恋愛には発展しなさそうだけど、この2人の距離感すごく好き」
「不器用でちょっと頼りない宮本と、自然体で前向きなみどりのやりとりがあったかい」
「みどりが自分らしく過ごせてるのが見てて心地いい。宮本くん、地味にいいやつ!」
「インスタに一口食べた後の写真あげがちなの、リアルで笑ったw」
そば屋で語り合う“辞書の鬼”たちに、じんわり感動
松本先生(柴田恭兵)と荒木さん(岩松了)のそば屋での語らいに、「この二人がいることで作品に厚みが出る」「ただのドラマなのに、実在する人たちにしか見えない」といった声が多く見られました。
13年前、荒木さんが定年延長が叶わず辞書編集部を去る際に「この大渡海プロジェクトを託せる人材を必ず見つけます」と松本先生誓い、馬締(野田洋次郎)を連れてきたという過去が語られるシーン。今やその馬締が、みどりを引き寄せたことも含め、「言葉を編む意志」がしっかりと受け継がれている流れに、視聴者も胸を打たれたようです。
また、そば屋で黙々と食べる2人の姿にも「画だけで泣ける」「もはや国宝級の画角」との声が続出。
さらに、そば屋で“作業服のお兄さんたち”が何気なく発した「生きた言葉」を、すかさずメモする2人の姿に「辞書愛がすぎる」「かわいすぎる」「ああいう大人になりたい」という反応も。
言葉をめぐる時の流れ、人のつながり、そしてそれを静かに見守るベテランたちの重み…。第4話の中でも屈指の名シーンとなりました。
終わりに
第4話は、前半・後半で全く違う空気が流れる、まさに二重奏のような回でした。
冒頭は、みどりと宮本が「大渡海」の紙作りに向けて、一歩一歩着実に進んでいく様子。
辞書編集部では図版の見直しが丁寧に行われ、「河童が徳利持ってるのおかしくない?」という、思わず微笑んでしまうやり取りも。
一つひとつ確認し、話し合い、改定を重ねる──
その過程に、今どきの“効率重視のデジタル作業”とは違う、辞書という文化遺産にかける情熱と歴史を感じました。
……と、そこまでは思っていたのですが──
まさか後半、イラストレーター夏川親子のエピソードで、ここまで涙腺を直撃されるとは完全に油断していました。
亡き父への思いを抱えながら、どこか素直になれずにいた息子。
だけど「赤ん坊の図版」から垣間見えた父のやさしさ。
その気づきが胸を打ち、「自分は愛されていた」と知った瞬間の涙──
見ているこちらも自然と一緒に泣いていました。
父親役のダチョウ倶楽部・肥後さんもぴったり!!
コミカルな印象とは裏腹に、今回は哀愁と温かさを纏った“イラストレーターの父”として、あまりにもハマり役。
今作を通して、昭和から令和へと続く“日本人の心”のようなものが、静かに丁寧に紡がれていきます。
何気ないシーンにも、どこか懐かしい風情と情緒が息づいていて、「ああ、なんか好き」と思わず呟いてしまう──
そんな声が回を追うごとに増えているのも納得です。
映画とも、原作ともまた違う、「今この時代に届けたい舟を編む」。
第5話以降の展開も、心から楽しみにしています。
\ ドラマを見て原作小説が気になった方はこちら /
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