ついに「大渡海」の刊行に向けて、物語も佳境へ。
デジタルとのセット販売が決まり、紙の辞書を未来へと残す希望が見えたかと思いきや、今度はまさかの「見出し語の抜け」が発覚…!?
さらに松本先生の病の知らせ、そして宮本とみどりの恋の行方まで。
第8話・9話では“言葉の重み”と“人の想い”が、これまで以上に濃密に交差していきます。
映画版『舟を編む』ファンにとっては胸アツなカメオ出演もあり、過去と今が静かにつながるような回でもありました。
緊張と感動、切なさと希望が詰まった2話を、たっぷり振り返ります。
この記事では、第8・9話のあらすじ、キャスト情報、SNSでの感想をまとめてお届けします。
舟を編む(NHKドラマ)第8・9話のあらすじ(ネタバレ含む)
📖第9話は8/12(火)夜10時
ドラマ10【#舟を編む】
ついに「血潮」事件勃発!!第8話を見逃した方は🔻https://t.co/9DVYc1gcXT pic.twitter.com/DmXWlc9LO3
— NHKドラマ (@nhk_dramas) August 9, 2025
デジタルとのセット販売というかたちで「大渡海」の刊行が決定し、辞書編集部は最後の追い込みに突入。
みどり(池田エライザ)は馬締(野田洋次郎)に連れられ、歴代編集者が集め続けてきた100万枚もの“用例採集カード”が眠る資料室を訪れる。辞書づくりの歴史と重みに触れ、胸に静かに火がともる。
そんな中、みどりは「血潮(ちしお)」という言葉の用例が、完成間近の「大渡海」で漏れていることに気づく。資料カードには確かに存在し、しかも「大渡海」の印も押されている。だが原稿データにはその言葉が存在していない。
この一語の漏れは、“全用例カードを一から見直す”という気の遠くなるような再確認作業を意味していた。
一瞬は言い出すことをためらうみどりだったが、馬締に事実を打ち明ける。
「スケジュール的に厳しい」と難色を示す西岡(向井理)。
だが「大渡海は穴のあいた舟にしない」という馬締の信念に最後は納得し、一致団結して進んでいくことに決定。
編集部員、助っ人である学生たちの力も借り、無事タイムリミットまでに再確認作業を終わらすことができた。
やがて…判明したのは、「血潮」一語のみの漏れだった。松本先生(柴田恭兵)はみどりにこう言う――
「『血潮』があなたを呼んだのですね」
みどりはかつてSNSで“匂わせ疑惑”に巻き込まれたことで、言葉が持つ力と怖さに怯えていたが、この経験を通して、自らもまた言葉の側に立つ覚悟が芽生え始める。
一方で、宮本(矢本悠馬)との関係にも進展が。
二人で食事をした帰り、宮本から「あなたのことが大好きです」と真剣な告白を受けたみどり。しかし、過去のトラウマ(母との離別や元恋人との別れ)により、「またいつか自分の傲慢さが現れ、嫌われ、大切な人が自分から去ってしまうのでは」という不安が胸をよぎり、一度は「ごめんなさい」と言ってしまう。
宮本はみどりにフラれたことを察し、その場を後に。
だがみどりは自分の気持ちに正直になる決意を固め、宮本を追いかけ「私も同じ気持ちです」と伝える。二人の関係は、そっと始まりを迎える。
物語が温かく動き出す中、松本先生からは突然の病気の報告が。
「食道がんが見つかった」と編集会議で告げられるも、「大渡海」刊行に向けて、入院しながらタブレットでやり取りするという前向きな姿勢を貫く松本先生。
編集部一丸となって、いよいよ“航海の終わり”が近づく。
舟を編む(NHKドラマ)第8・9話の主なキャスト
・岸辺みどり(池田エライザ)
ファッション誌から辞書編集部に異動した主人公。失恋を経て少しずつ辞書の世界にのめり込む。
・馬締光也(野田洋次郎)
辞書編集部主任。物静かで不器用ながら、言葉への情熱は人一倍。
・西岡正志演(向井理)
宣伝部で元・辞書編集部員。馬締の唯一の友達。・。
・松本朋佑(柴田恭兵)
日本語学者。「大渡海」の監修を務める辞書の鬼。
・荒木公平(岩松了)
元・辞書編集部で現在は社外編集。馬締を辞書の世界に引き入れた人物。
・佐々木薫(渡辺真起子)
編集部の契約社員。細かな事務作業を担う縁の下の力持ち。
・天童充(前田旺志郎)
大学院修士課程の学生で編集部のアルバイト。若さと冷静さを兼ね備えた存在。
・香具矢(美村里江)
馬締の妻で、小料理屋「月の裏」の板前。現在は早雲荘で暮らしている。
・宮本慎一郎(矢本悠馬)
製紙企業「あけぼの製紙」の用紙担当。
・ハルガスミ(柄本時生)
超人気ブックデザイナー。「大渡海」の装丁オファーを受ける。
・山目満治 (松田龍平)
株式会社サイバーブレス システム開発部 チーフエンジニア。「大渡海」デジタル版の開発者。
・岸辺慎吾 (二階堂智)
みどりの父。
・岸辺真帆 (野呂佳代)
慎吾の再婚相手。
舟を編む(NHKドラマ)第8・9話のSNS感想まとめ
今回の第8・9話も、放送後にはSNSでさまざまな感想が投稿されていました。
その中の印象的な声を紹介していきますね!
言葉の重みを知るドラマ、「血潮」に感動の声続出
今回特に多く見られたのが、「血潮」という言葉の持つ強さ・生命力に感動したという声。
8話・9話のエピソードでは、みどりが「血潮」の抜けを発見したことで、辞書の“完璧性”に対する編集部の覚悟が描かれ、多くの視聴者がその責任感と情熱に胸を打たれました。
「“血潮”がみどりを呼んでるって、なんかエモい💕」
「手のひらを太陽にすかしてみれば…真っ赤に流れる~僕の血潮~♪…この曲がずっと頭の中流れてる😂やなせさんのセンス、今更だが凄いの一言」
また、“あんぱん”など他のNHK作品とのリンクを感じた視聴者も多く、「血潮」が象徴するものへの共感が広がっていました。
辞書っていいな。言葉に向き合う尊さを再発見
「舟を編む」をきっかけに辞書を見直したくなった、という声も多数。
丁寧に言葉を選び、真剣に“意味”を編み出していく登場人物たちの姿に、日常的に使っている言葉への意識が変わったという人が続出。
「辞書作りに人生を捧げる…自分には出来ないが、そんな人生は素敵だと思う」
「まだ辞書を捨ててなくて良かった💦大人になってしまったが、今こそ味わいながら読んでみたい」
SNS上では、「言葉の奥深さ」や「語彙力への刺激」を受けたというリアクションがあふれており、ドラマが始まった当初からこの点を指摘する人が多い印象です。
キャストへの愛と涙、心を動かされた視聴者たち
8話・9話では、馬締と西岡、みどりと宮本、そして松本先生と編集部など、多くの関係性が濃く描かれました。
それぞれの“覚悟”や“想い”に心を動かされたという感想も多く、特に矢本悠馬さん演じる宮本への好意的なコメントが目立ちました。
「矢本くん、本当にいい役者さん!花子とアンの時からひそかに応援してます」
「『大好きです』っていう告白いいなぁ…『好きです』では足りない💕みたいな」
「松本先生が、しっかりとみどりの成長を見届けているのいい…ぽつりと発する言葉に本物感。作品に深みを与えている」
また、キャストだけでなく、脚本・演出への賞賛や「映画版も見てみたくなった!」といったコメントもあり、作品への評価はますます高まっている印象でした。
おわりに
まず、第8話で胸が熱くなった瞬間といえば、映画版『舟を編む』で真締役を務めた松田龍平さんが、「大渡海」デジタル版の開発業者としてひょっこり登場したこと。映画を観ていたファンにとっては、まさにご褒美のようなワンシーンでした。
現・真締役の野田洋次郎さんとは私生活でも交流があるとのことで、キャラクターを受け継ぐという意味でも本当に粋なキャスティング。どちらが上ということではなく、どちらも“真締”という役を深く理解して体現できる俳優さん。その系譜が自然とつながっている感じが、作品ファンとしてとても嬉しい瞬間でした。
このワンカットを見たことで、私はまた映画版も観返したくなってしまいました。松田さんと宮﨑あおいさん演じる“真締と香具矢”のあの世界観も、改めて味わいたい…そう思わせてくれるのも、このドラマ版が本当に良作だからこそですね。
そして第9話では、みどりと宮本さんの関係性に変化ありましたね!!
最初は、どこか実験的な、「この仕事が好きになれるか、まず一緒にやってみましょう」みたいな、距離感のあるコンビ。
でも回を重ねるうちに、みどりは辞書作り、宮本は紙を――お互いのフィールドを理解しながら、自然と気持ちが近づいていく。
その成長と信頼の積み重ねが、最終的な告白に繋がったわけですが、本当に綺麗な流れでした(当初は宮本くんのキャラ的に恋愛フラグは無いと踏んでたのですが😅)
宮本くんを演じる矢本悠馬さんの魅力が爆発。もうね、嘘がない。
あの人柄であれば、みどりちゃんを託したくなるというか、全視聴者が「ああ、よかったなぁ…」と優しく見守ってしまう、そんなハッピーエンドのスパイスが効いていて最高でした。
この先「大渡海」がどう完成していくのか、そして松本先生の体調をみんながどう支えていくのか。終盤に向けて、感情の波がどんどん大きくなってきています。
良質なドラマも次回で最終回。寂しいですが、ちゃんと見届けたいと思います!
(次回は大量のティッシュがいる予感が…😭)
\ ドラマを見て原作小説が気になった方はこちら /
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