皆さんは自分の才能について考えたことはありますか?
いやいや、自分には才能なんてないよ!と冷めた目で自分の事を過少評価していませんか?
それは本当にもったいないことです!
いくつになっても自分の才能が開花する可能性が誰にでもあるとしたら、色んな事にチャレンジしたくなりますよね。
そこで、今回は才能について探求してゆきたいと思います!
1万時間の法則
これは、英国生まれの元新聞記者、マルコム・グラッドウェル氏が著書「天才!成功する人々の法則」の中で紹介しているものです。
どんな分野でも一流として活躍するには、1万時間位費やす必要があるというものです。心理学者のアンダース・エリクソン教授の実験がもとにあって提言されたものなのですが、「1万時間」というフレーズがキャッチーですよね。
そしてこの本が発売以降、才能開花の基準として、よく持ち出される数字となりました。
でも一方で、「それは簡略化しすぎで、量よりも質だ!質が良ければ、そんなに時間は必要ない!」という専門家の意見もあるようです。
まあ是非はおいといて、じゃあ1万時間ってどれくらいかというと、
1日8時間→1250日かかる→約3年5か月
1日5時間→2000日かかる→約5年6か月
1日2時間→5000日かかる→約13年8か月半・・・
13年8か月半をわかりやすい例でいうと、ほぼ小学校入学式の日~成人式の日まで、といった感じでしょうか(^-^;とてつもない日数ですね。
特別な人にしか無理に決まってると、1万時間理論を一蹴するのは簡単です。
でも逆にいうと、才能を育むには時間と根気がいるもんなんだとイメージが湧けば、ちょっとやそっとやった位で、自分には才能がないと決めつけるのはもったいない気がするのです。
元々の才能はあったに越したことはないですが、それ以上に継続できるかどうかが才能開花のカギになります。
いくら才能があっても、苦痛で苦痛で仕方がない事なら続きませんよね。
好き!やりたい!この時点ですでに才能あり
いや待てと。
好き!やりたい!で目指した結果、失敗続きでに何物にもなれなかった人がごまんといるだろう!という声が聞こえてきそうです。
確かそうです。でもこれは、才能ある人=成功する人、という考え方に囚われているのではないでしょうか?
- 才能があっても成功しない人。
- 才能はそーでもないのに成功した人。
成功するかどうかなんて、誰にもわからない。勿論わたしにもさっぱりわかりません。
まして、やってもみない人は絶対に成功しませんよね。
成功しないかもしれないし、誰もが無理だやめとけという。
でも、自分がやりたい!好き!と湧き上がってきた気持ちは真実ですよね。
やりたくない事は人間本当に無理ですから。
そのやりたい!好き!はその時点で既に「才能育み券獲得」みたいなイメージです。
育み券獲得はしょぼいと思いますか?
でもそのしょぼい券がないと絶対に続かないんですよ。
1万時間どころか、1時間でも疲れ果てるでしょう。
仕事は別です。面白くなくても、報酬がありますから、嫌でも我慢してこなしますよね。
でも仕事でもないのに、誰にもやれと言われてないのに、でもやりたい!というのは、れっきとした才能です。
才能という畑を耕し、種をまき、水を与え、肥料をやり、作物を収穫するのは自分自身です。だってやりたいんですから、やればいいんです。じっくり育ててゆきましょう。
隣の見事なブドウ畑が目に入ることもあるでしょう。見てもいいけど、落ち込むのはやめましょう。人は人です。
その立派にみえる畑も、もとは小さな芽から何年もかけて育てていったのです。
人から指摘されるパターン
才能は自分では気づきにくいものです。
なぜなら自分にとっては当たり前の事だから。それが才能という観点すらありません。
でも他人から見ると、おいおいめっちゃすごいやん!と指摘される事となります。
例えば、図工の時間。小学生なのに、すでに葛飾北斎ばりの迫力ある絵を描いてる子供さんがいるとします。
1枚だけではなく毎回大傑作。
絵に関してはズブの素人の先生も、この才能は埋もれさすには惜しい!と感じ、コンクール出してみたら?みたいな展開になってもおかしくありませんよね。
親はすでに気付いていて、絵画教室に通わそうかしら?と思案しているかもしれません。
こうゆう、才能ここに現る!!というパターンはわかりやすいですよね。
一瞬で周りをぞわっとさせるみたいな。
そこまで強烈ではないけど、地味に何回も指摘されるパターンもあります。
- どこにいっても、とにかく字が綺麗と言われる。
- 話がすごくわかりやすいと言われる。
- あなたといると、なんだかすごく癒されるんだけどと言われる。
- なんとなく料理を作っても、めっちゃ美味しいと絶賛される。
とかです。言われたほうは、またか・・位にしか思わないかもしれません。
でも、何回も言われるということは、お宝が眠っている可能性があります。
先ほど、自分が好きだという事はすでに才能があるという話をしました。
力を入れるべき才能はそちらです。全力でコミットしましょう。
そして他人から指摘された才能は、あまり努力をしていないのに、既にある程度結果をだしている、いわばコスパのいい才能です。
こちらはゆくゆく才能の掛け算に使えるので、大切にしましょう。
伸ばせる余裕があるなら、こちらも伸ばしてゆくのがベストです。
才能の掛け算ってなに?稀少性が価値を生む
実はこれが一番言いたかった事です。才能は掛け算して使えるのです。
才能といっても大げさなものだけではなく、知らず知らずのうちに経験していた事も含みます。
具体例を出しましょう。
A君は大学卒業時、ホワイトカラーの企業を受けるも全滅。うなだれていたところ、地元のパン屋さんの張り紙を見て、職人として就職しました。
この春でちょうど5年がたちます。一日8時間労働×週5日勤務×5年・・
そう、ちょうど勤務時間の合計が1万時間に到達しようといていました。
もう、いっぱしのパン職人です。プロとしては問題ないレベルです。
安泰に思えたパン職人生活。しかし、朝礼での店長の一言で陰りが出てきました。
大変だ・・ここ最近、近くに競合パン屋が出店してから、みるみる売上が落ちまくっている。このままではうちは危ない!何か手を打たねば。新商品を出そうと思うが、いいアイデアはないかね?
確かにパンのオーダー数はここ最近減ってきてるとは感じていたものの、そこまでとは思っていなかったA君。
でも、店長の必死さが事の重大さを物語っており、新商品の開発は急務です。
ところでA君は、自宅で毎晩、自分でおつまみを作って晩酌するのが、一番の楽しみでした。
色んな組み合わせを実験し、沢山失敗もありますが、自分の中での黄金レシピもいくつかありました。
キムチ×黒豆、アボカド×レモンは最強だ。ヘルシーだし女性受けもいいはず。よし!やってみよう。
そのアイデアの新商品は見事女性客のハートを射止め、店NO1,2の人気商品となりました。
ですが、買ってゆくのは今まで来てくれていたお客様です。
売上を伸ばすには、新規のお客様を獲得してゆかなければなりません。
やはり広告のプロにお願いして販促するしかないのかな?わしはパソコンも苦手だし・・結構経費かかりそうだなー。
A君は自分が初めて手掛けた新商品が好評で、今までで一番仕事が楽しく思えました。
はじめは、仕方なく選んだ職場だったけど、今となっては絶対失いたくない大切なお店。
そこで、A君は学生時代に無料ブログやツイッターをしていたことを思いだしました。
友達とどちらがPVを伸ばせるかを遊びで競い合っていたのです。
店長!僕に販促をやらせてもらえませんか?プロにお願いする前に出来ることは沢山あります。若い人向けにははツイッターとブログ、SNSを使わない方向けには、割引券のついた簡単なチラシを自分たちで作って、駅前やスーパーの近くで配りましょう!
A君の読みはみごと的中!新規顧客獲得に成功したお店は、無事に息を吹き返しました。
めでたし、めでたし。
もうお気づきかもしれませんが、A君は3つの才能を掛け合わせました。
- パン職人のスキル
- 食べ物の組み合わせの実験スキル
- マーケティングのスキル
まとめ
まとめるとこんな感じです。
いかがだったでしょうか?自分にはなんにもない!と思っていた方も「いや、そんなんだったらあるかもよ」と前向きになっていただけたら嬉しいです。
自分の中にあるやりたい!という気持ちを抑えないで、大切に育てていきましょう。
何歳になってもチャレンジする権利は誰にだってあります。
「あなたには才能がないからやめておきなさい。」という無責任モンスターがしばし現れるかもしれませんが、基本的に無視でオッケーです、笑。
あなたの人生の責任はあなたにしかとれません。そして結果だけでなく、プロセスこそ楽しみましょう!
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
コメント